劇団フライングステージ 第22回公演
HAPPY END
ハッピーエンド

2002年11月13日(水)〜17日(日)

13:00
14:00
18:00
19:00
13日

14日

15日

16日

17日

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
シアターVアカサカ
地下鉄千代田線赤坂駅5a出口より徒歩3分
港区赤坂2-16-9
空席情報はこちら!


料金]前売3,000円/当日3,200円/ペアチケット5,500円(前売・予約のみ)

   ★日時指定・自由席
   ★ペアチケットは性別・セクシュアリティ・関係を問わず2人で5,500円の割引チケット。
    前売り・予約のみの取り扱いです。
   「今回だけ」500円upさせていただきました。ご了承下さい。
   ★受付開始は50分前、開場は開演の40分前です。
   ★当日券は開演50分前から発売します
   ★上演時間は、約1時間50分を予定しています。
   ★前売開始 10月7日(月)
[予約・お問い合わせ]劇団制作 TEL/FAX (3316)9030

[作・演出]関根信一
[キャスト]荒 俊樹・石関 準・関根信一・早瀬知之・渕谷浩之・増田 馨・ますだいっこう
       水月アキラ・吉岡亮夫
[照明]鬼いつみ松依 [音響]樋口亜弓
[衣装]石関 準 [宣伝美術]HIROYUKI
[写真撮影]山口規子 [ビデオ撮影]秋本徹也
[制作]高市梅莟・荒 俊樹
[協力]井上健一・三枝 黎・弦本 淳・山縣真矢

「ハッピーエンド」にたどり着くまで

関根信一  

 それは、行きつけのバー「タックスノット」で、マスターのタックさんと話をしていたときのこと、どういう流れだったのかよく覚えてないのだけれど、「ゲイの芝居って、どうしてみんなハッピーエンドじゃないのかしら?」という話になりました。たしか、僕が書いた、フライングステージの芝居のことをわいわいおしゃべりしていたときだったと思います。
 僕は、基本的には、「悲しい結末」の芝居は好きじゃないので、意識して「ハッピーエンド」の芝居ばかりを書いているつもりでいたので、タックさんのその言葉はとっても意外でした。
 「そうじゃないのよ。言い訳なしの、ほんとの『ハッピーエンド』の芝居ってこと」
 タックさんは、おとぎ話のような、昔話のような、「めでたし、めでたし」のお話がどうしてゲイにはないのかしら?と僕に尋ねます。
 言われてみれば、たしかに、ゲイの芝居や映画で「理屈抜きのハッピーエンド」の物語というのを思い出そうとしたのですが、なかなか思いつきません。僕の芝居にしたところで、「言い訳つき」のハッピーエンドばかり書いてることは否定できません。「幸せだけど、ちょっと切ない」とか、「悲しいんだけど、希望がないってわけじゃない」とか、そんな微妙なかんじばかりです。
 「わかった、じゃあ、今度の芝居は、ほんとの『ハッピーエンド』の芝居にする!」と宣言したまさにその場に、作家の西野浩司さんがドアを開けて入ってきたところから、今回の「ハッピーエンド」は始まりました。
 ずいぶん前から「いつかきっと」とお願いしていた西野さんに原作の小説を書いてもらって、僕が脚色して舞台化するという企画は、こうして実現することになったのでした。
 「タイトルは、まんま『ハッピーエンド』にします。よろしくお願いしますね」と、自分の遅筆を棚に上げてお願いした原作は、小説として完成する一歩前のシノプシスの形で、7月の半ば、僕のもとに届きました。
 新宿の2丁目のゲイバーを舞台にした、男たちの恋の物語。もうあまり若くはない主人公の今と昔、くわしくは、今の恋人とかつての恋人、そして彼のおせっかいな友人たちの物語。
 めでたしめでたしの物語ですから、多少のいざこざとつらい悲しいことはあっても、主人公がたどり着くのは「ハッピーエンド」に間違いありません。
 昔話のような、どこかで聞いたことがあるような、そんなお話を、とびきりおもしろおかしく、そしてちょっとせつなく、ごらんいただけるよう、今、一生懸命脚色しているところです。ついつい、いつもの癖で「言い訳つき」のハッピーエンドになるところは、なんとか「ぐっとこらえて」います。
 というわけで、今回は涙をふくハンカチは必要ありません。あ、やっぱり、持ってきてもらった方がいいかもしれません……。
 ご来場をお待ちしています!!


<<TOP PAGE<<