劇団フライングステージ第20回公演

「ひまわり」

2001年8月29日(水)〜9月2日(日)

29日 水 99:99・19:30
30日 木 99:99・19:30
31日 金 14:00・19:30
01日 土 14:00・19:30
02日 日 14:00・18:30

客席開場は開演の45分前、ロビー開場は開演の1時間前です。


下北沢 駅前劇場

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[料金]前売3,000円/当日3,200円/ペアチケット5,000円
   ★チケットは日時指定・全席自由です。
   ★ペアチケットは性別・セクシャリティ・関係を問わず2人で5,000円の割引チケット。
    前売り・予約のみの取り扱いです。
   ★ロビー開場は開演の1時間前・客席開場は開演の45分前です。
   ★当日券は開演1時間前から発売します。
   ★開演1時間前から入場整理券を発行します。
   
★前売開始 7月23日(月)

[予約・お問い合わせ]劇団フライングステージ TEL/FAX (3316)9030
           


[作・演出]関根信一

[出演]岩井智彦・石関 準・入山直子・歌川泰司・郡司明剛(絶対王様)
    関根信一・早瀬知之・増田 馨・ますだいっこう・水月アキラ・吉岡亮夫
[照明]鬼いつみ松依 [音響]中村 歩 [衣装]石関 準・ジャスミン
[宣伝美術]HIROYUKI [写真撮影]山口規子 [ビデオ撮影]秋本徹也
[協力]三枝 黎・弦本 淳・野口清和・山縣真矢
[制作]高市梅莟・荒 俊樹

 こんなにたくさんお芝居があると、もう世の中には新しい「物語」というのはないんじゃないかしらというような気がしてきます。
 どんなすてきなお話だって、なんだかどこかで聞いたことがあるような。ものすごいドンデン返しだって、一度使ったらもうおなじみのものになってしまう。それでも必死になって新しい物語を紡ぎ出す努力をするというのが劇作家としての正しい道なのかもしれませんが、僕はあっさり他の道を選んでしまっています。
 それは「パロディ」ということです。元のお話をちゃんと活かしながらも、全然違うお話にしてしまうことですね。ただ、そこで一番難しいのは、どんな着眼点で変更を加えていくかということ。幸い、僕は「ゲイ」のお芝居ばかりを書いています。世界中にお芝居はたくさんあっても、ゲイのお芝居はまだそんなにたくさんはないんです。すばらしいお芝居の数々を、僕たちゲイの視点から読み直し、書き直す。こんなにやりがいのある仕事はありません(それに楽しいし!)。
 今回の「ひまわり」は、日本映画の名作というか日本人の心のふるさと、渥美清主演の「男はつらいよ」シリーズのパロディです。
 「もし寅さんがゲイだったら?」という思いつきから書き始めたこの芝居。葛飾柴又の「ひまわり美容室」に寅さんならぬゲイの健太郎がド派手なドラァグクィーン姿のままで帰ってきたらいったいどんな騒動が起こるだろうか?というものだったんですが、台本を書いて稽古するうちに、「男はつらいよ」のパロディ「ゲイはつらいのよ」というお芝居を上演しようとする人たちのお話になってしまいました。
 パロディに劇中劇、そんな幾重にも重ねられた嘘の先に、ほんとのことが見えてくる。そんな芝居の作り方も、僕にはとっても「ゲイならでは」のような気がしています。
 1999年初演の舞台の再演です。当たり前ですが、台本はもうあります! どうぞ安心して見に来て下さいね。<関根信一>