東京もまだまだ寒い日が続くものの、花屋の店先が一気ににぎやかになってきました。
 みなさんいかがお過ごしでしょうか?
 こんにちは。劇団フライングステージの関根信一です。

 いつもフライングステージを応援いただき、ありがとうございます。
 今回は、4月のフライングステージ公演「ミッシング・ハーフ」のご案内をお送りします。
 8月の新作「ムーンリバー」@中野 ザ・ポケットまで、あんまり間が空きすぎるんじゃないかと企画した今回の舞台。DOUBLE FACEでご覧いただいているような濃密な「3人」芝居をご覧いただけたらと思います。

 舞台は、第二次大戦前の上海。無声映画の女形スターを中心に繰り広げられる「失われたかたわれ=ミッシング・ハーフ」の物語です。gaku-GAY-kai2004でご覧いただいた「贋作・毛皮のマリー」が舞台にした、無声映画からトーキーへ移り変わる時代。自分らしい生き方を求めて大陸に渡った「彼女」の人生を、サイレントやトーキーの名作映画の数々をモチーフに描きます。
 共演は、DOUBLE FACE「二人でお茶を」につづいての森川佳紀さん、そして蜷川幸雄演出「夏の夜の夢」「近松心中物語」他多くの舞台や映画「キル・ビル」などで独自の存在感の大門伍朗さん。とても魅力的な二人と一緒にとびきりの舞台をつくりあげたいと思っています。
 会場は、今回初めてのサンモールスタジオ。御苑前のシアターサンモールの地下のこじんまりとしたステキな空間です。下見に行ったとき、作り手に愛されている、とてもいい空間だと感じ、たくさんのアイデアをもらって来て、早速、台本に反映させました。

 ではでは、劇場でお会いできるのを楽しみにしています。
 まだ肌寒い日が続きますが、どうぞお元気でお過ごしください。

 握手。

 関根信一    

◆制作からのお知らせ◆
 今回より劇団フライングステージの制作業務を「劇団制作社」に委託することとなりました。お問い合わせやチケットお申し込みの窓口が変わりますのでご注意ください。
 また、毎回開場時間まで長時間並んで頂くのを解消するため「指定席制」を導入しました。今回は小さな劇場なのでどこからでも見やすいのですが、お申し込みいただいた順に良い席をご用意させていただきます。

劇団フライングステージ 第29回公演

サンモールスタジオ提携
「ミッシング・ハーフ」
2006年4月19日(水)〜27日(木)
サンモールスタジオ
新宿御苑駅徒歩3分

4月

19

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22

23

24

25

26

27

14:00

18:00

19:30

開場は開演の30分前

:追加公演


    作・演出:関根信一

      出演:関根信一 森川佳紀 大門伍朗

   美術・衣裳:小池れい 
      照明:青木真紀子 
      音響:鈴木三枝子 
    舞台監督:中西輝彦
      制作:佐藤竜太郎 
 プロデューサー:樺澤良
      協力:佐山泰三 吉田直美
      製作:フライングステージ 劇団制作社

■日程:2006年4月19日(水)〜2006年4月27日(木)12回公演

■会場:サンモールスタジオ 新宿御苑駅徒歩3分

■チケット 全席指定3500円
 ○フライングステージ先行予約:2006年3月5日(日)11:00より
 (劇団制作社HPにてWEB予約)
 ○一般発売:3月19日(日)
 ◇チケットぴあ :0570−02−9999(音声認識Pコード:366-487)
          :0570−02−9988(演劇専用オペレータ対応)
 ◇イープラス:eee.eplus.co.jp(PC・携帯)
 ◇サンモールスタジオ窓口:03-5367-5622(11:00〜19:00)
■お問い合わせ 劇団制作社:〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-20-6-204
            (株)メジャーリーグ内 TEL:03-3915-8591 FAX:03-3915-8592

詳細・ご予約はこちらへどうぞ

フライヤー表 フライヤー裏

 僕はゲイですが、遠い昔、真剣に女性になろうと考えたことがありました。今なら「性同一性障害」ということで、なんとか手術を受けられたかもしれませんが、当時は今以上にとてもとても難しい大変なことでした。結局、僕は、どんどん男くさくなっていく自分のカラダに折り合いをつけ、ゲイとして生きる道を選び、女性になろうとしていた自分を「遠い過去の存在」、または「なかったこと」にしてしまいました。
 ゲイの芝居ばかりを描き続けてきましたが、ここらでそろそろ、そんな昔の自分を思いだしてみようと思いました。僕なりの落とし前をつけてみようじゃないかと。
 というわけで、今回の「ミッシング・ハーフ」は、なんとか女になろうとした一人の男の物語です。現代の話では、プライベートなあれこれが生々しく前面に出てきてしまいそうだったので、思い切って、時代をどーんと動かしてみました。
 舞台は、第二次大戦前の上海。落ちぶれた無声映画の女形スターと付き人である映写技師が繰り広げる、彼女(彼)の再起をかけたおかしくも切実な闘いの物語。
 時代が戦争へ向かって坂道を急に転がり落ちていくなか、なんとか踏みとどまって、というかいつまでも知らん顔の宙ぶらりんでいつづける街、上海。のんきさと勝手気ままさと、それでも暗い穴がぽっかり口を開けているような気分は、現代の東京ととてもよく似ているように僕には思えます。
 とびきりおかしくて、とびきりゴージャスで、そしてとびきり切ない恋物語をつくりあげようと思います。ご期待ください。

              フライングステージ主宰 関根信一


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