「オープニング・ナイト」稽古日記

第1週(07/13〜07/30)

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 7月13日(木)

 今日は、東京芸術劇場に、照明のおにさんと舞台監督のさっこさんと三人で舞台のいろいろを聞きに行って来た(お昼からの「ランチタイム パイプオルガンコンサート」の後ね)。
 「オープニング・ナイト」を上演する「小ホール2」は一昨年「陽気な幽霊」を再演した「小ホール1」とは違って、とっても「劇場劇場」した劇場。額縁舞台だし、緞帳はあるし‥‥。
 「オープニング・ナイト」の主な舞台は「劇場」(「バックステージもの」だからね)。劇場の味みたいなものを、どう生かすことができるかってのが、今回の再演にあたっての、大きなポイント。
 20分ほどいろんなお話を伺う&質問して、大体の方向は見えてきた。よかった、よかった!
 遅めのお昼をかねて、三人でうち合わせ。西武のレストラン街「小吃坊」のおにいちゃんはなかなかかわいかったよ。
 夕方、京都から遊びに来ている友人のたくちゃんと新宿で待ち合わせ。たくちゃんとは、こないだ一緒に「髪切太郎」に行ったりもしてる。
 結局、昼間からやってる「ZIP」でおしゃべりをする。
 別れ際、二人で、靖国通りを渡ったところにある、お花やさん「スパイラルローゼス」さんに行ってみる。
 こないだの「Nude」の公演のとき、「アカー」さんがとっても立派なお花を劇場に届けてくれたんだけど、その花をもってきてくれたのが「スパイラルローゼス」さん。千秋楽の日曜日には、しおれかけた花を取り替えに来てくれて、とってもうれしかった(「アカー」さんが気を使ってくれたそうだけど)。
 そんな「お礼」をかねてご挨拶。
 こぢんまりしたとってもいい雰囲気のお花やさんだ。
 「マルコ・ポーロ」という名前の白い百合を買う。
 みんなもどうぞ行ってみて!
 二丁目から靖国通りを渡って、モスバーガーと信用金庫(?)の間の道を入ってすぐ左側です。

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 7月15日(土)

 夕方から「Nude」の反省会&制作のしめ。ていうか、とっても内輪な打ち上げ二次会ってかんじ。
 午前中、ファッションチャンネルニュースのMA(録音)のため、六本木に。録音の合間に大きな地震が! 「地下なのにこんなに揺れるってことは結構大きいんじゃない?」と話してたら、新島は震度6だったそう。
 昼から、打ち上げ(?)の準備で、あれこれと料理をする。
 いつもなんとなく回り持ちなんだけど、今回は僕の担当。
 このところとっても「夏」なかんじなので、夏っぽいものがつくってみたくなって、かぼちゃや冬瓜を薄味で煮て冷たく冷やしてみる。他には、焼き鳥と麻婆茄子。
 三々五々集まった「Nude」出演者と一週間ぶりにおしゃべりをして、制作からの「報告」。それから、全体のまとめ、これからのことなんかを話して、食事の時間!
 仕事が大忙しのとしくん(水月アキラ)も仕事を抜けて来てくれた。
 「Nude」の本番中の、今だから言える笑っちゃう話がいくつも出てきて、盛り上がる。まっすー(増田 馨)がアンディ役のとき、段取りを間違えて靴を幕の後ろにはけてしまったときの動揺ぶりと他の出演者のフォロー(大急ぎで上手袖に靴を移動した)の話とか。
 終電が早い連中はさくっと帰って、ますだいっこう氏とよしお(吉岡亮夫)が泊まってくことになった。
 まみー(石関 準)とよしおが「ガラスの仮面」で盛り上がってるところを、
僕はフェイドアウトさせてもらった。

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 7月22日(土)

 毎日とか言っといて、思い切り間があいてしまってごめんなさい。
 今日は「オープニング・ナイト」の顔合わせ。
 午後からDMの発送作業を事務所(ていうか制作の高市&石関邸with関根が居候してる部屋)で劇団総出で行い、一息ついて、顔合わせのの会場である社会教育会館へ。
 この発送作業がこのところどんどん大変になってきてたので、前回の「Nude」から、劇団の封筒を作って、料金別納のマークもあらかじめ印刷しておいた。以前は、劇団の住所のハンコを押して、切手を一枚ずつ貼ってたんだよね。
 てなわけで、今回も、かなりスムーズに作業はおしまい。(でも、アバウト4時間はかかったみたい。あ、僕は、他の仕事をしてたので)。
 会場を移しての顔合わせといっても、簡単なもの。
 いつもは挨拶をして、軽く読み合わせをするんだけど(台本がある場合はね)、今回は、挨拶して、制作からのお知らせ、それから、演出から今回の再演にあたっての「基本プラン」の説明。以上。
 台本を読まなかったのは、1つには、通して読むと2時間はかかってしまうから。&ダブルキャストなので。それから、再演にあたっての台本の手直しがまだおしまいまでできてなかったから(またか!!)。
 今回が初めての森川くんと若林さんとも、なんだかんだ話して、いいチームワークでいい芝居ができそうな予感。
 これから約50日。どうぞよろしくお願いします。

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 7月26日(水)

 今日が、「オープニング・ナイト」の稽古初日。
 といっても、台本には「これっぽっちも」さわらなかった。
 初演の時には、「台本がないので仕方なくやってた」エチュードやトレーニングを、今回は、確信犯でやってみることにしたのでね。
 久しぶり(約15年ぶり)の共演の若さん(若林正さん)や、今回が初めての森川くん(森川佳紀くん)が、うちの「ぬるい」稽古をどう受け止めてくれるか、ドキドキしながらいろんなことをする。
 昔は、稽古の前に「今日は何をしようか?」てなことをきっちり考えてたんだけど、この頃は、そのときに思いついたことをどんどんやってみるようにしている。
 その方が断然おもしろいってことに気がついたから。僕は、本番の舞台がおもしろいのは当然だけど、そこにたどりつくまでの稽古だって、毎日面白くなきゃいけないと思ってる。
 今日は、「オープニング・ナイト」の劇中でやるトレーニングをそっくりやってみることにした。
 フライングステージの面々は、もうすっかりおなじみのいろいろなんだけど、初めての二人は、「え、こんなことやるの?」ってなふうで、見てて面白かった。森川くん、どうでしたか?
 フライングステージの稽古は、一昨年の秋に体験した、世田谷パブリックシアターでの「RNT(ロイヤルナショナルシアター)」のエデュケーション部のワークショップで経験したことがベースになってるんだけど、そこにどんどこ僕の勝手な思いつきを盛り込んである。僕は、別に「ワークショッパー」ってわけではないのだけど、あの時の何日間はほんとに面白かった。くわしくは、「オープニング・ナイト」の本番を見て見てね。
 いろいろやって、最後は「お話聞かせて」というエチュード。
 これは、2チームに分かれて、ある「お話」を即興で聞かせてもらうというもの。
 僕の芝居は、いつもそうだけど、「物語る」ということがとっても大きなウェイトをしめてる。
 「オープニング・ナイト」でも、後半、オリジナルの「真夜中のパーティ」にならって、「これまで一番愛した人に電話をかける」というゲームをする。
 これは、とにかく「物語る行為」以外のなにものでもない。
 初演の時もそうだけど、今回特に気をつけたいのは、「物語る」という行為よりも、むしろ「聞く」ということだ。
 今日は、「ピノキオ」と「眠れる森の美女」の物語を、「どんな話だったっけ?」と紆余曲折&開き直りながら、「とんでもない」話が語られてった。
 5人が椅子に座って、順繰りに語っていくんだけど、その5人の間で打ち合わせはなし。どんな話だったか知らない人間も、とにかく先にすすめなくちゃいけない。で、このへんで‥‥ってとこで、次の人にバトンタッチ。
 この「お話聞かせて!」では、増田馨が最大のスター(?)で、とにかく、誰にも予想がつかない展開を次々繰り出してくる。と思えば、一言話して、次に渡そうとしたり、そんなわけで、チーム分けやどういう順番で座るかってときには、みんなマッスーと同じチーム&次の順番を避け続けてる。
 今日のマッスーは、「ピノキオ」を語るチームだったんだけど、みんなの「心配」がいい方向に作用して、とってもいかした「ピノキオ」になってた。でも、鼻が伸びちゃう例の「ピノキオ」じゃなくって、人形が人間になったところで時間切れだったんだけどね。
 誰も聞いたことのない言葉(つまり自分の言葉)を聞き手の前に繰り出していくってことはとっても勇気のいることで、そんな大変な状況に「楽に」いてほしいなと思って、僕は、こんな遊びのような稽古をしてる。
 結果がどうなるかはさておき、今日もとっても楽しい稽古だった。
 今度の日曜日は、ジュライプライドのメインイベント「ゲイデイ・アト・東京ディズニーランド」。
 このHPをご覧のみなさんも、一緒にディズニーランドに行きませんか?
 チケットとTシャツのセットは、まだ「タワーレコード」新宿店で売ってます。
 僕らは、みんなして一日楽しんでこようと思ってます。
 「行ってみようかな」という方はどうぞご連絡を。
 リンクの「ジュライプライド」もどうぞ見てね!

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 7月29日(土)

 稽古2回目。
 マチネで「リア王」を見た後、ものすごい日差しの中、新宿南口のスペースゼロのギャラリーに「ジュライプライドアート展」を見に行く。
 フライングステージのフライヤーのデザインをしてくれている松浦くんが作品を展示している。
 上下2つに分かれたなかなかいいかんじのギャラリー。他には、バディの表紙のイラストでおなじみのジョナサンさんなど。
 ジュライプライド関係のイベントとしては、これがトリ。
 全部をしきってるのは、うめちゃんこと、梅木茂信さん(orマットーニャ・ウメ)。
 今日も会場でなにくれを気を使ってくれていて、ご苦労様。明日の「ゲイ・デイ・アト・東京ディズニーランド」成功するといいね。
 会場では、フライングステージのお客さんたちとわんさか会う。
 この7月はイベントがたくさんあったけど、参加してる人もいっぱいいて、ほんとみんな「体温が上がってる」気がする。映画祭も、うちの公演もね。
 夕方からの稽古のため、三軒茶屋に向かう。
 ギャラリーで一緒になった高市、石関、水月といっしょに。
 モスバーガーで一服してから、三軒茶屋の改札でわかさんと待ち合わせをして、歩き始めると、まっすー、はやせくん、それによしをとも途中で出会ってしまい、ほとんど団体で稽古場に向かう。
 で、稽古。
 今日も台本は使わない。
 いつものトレーニングの後、出来心で、昨日の「十二夜」でやってた「トイエバ」というゲーム(?)をやってみる。「海水浴と言えば」「といえば、といえば」「水着。水着と言えば」‥‥ってな具合に、みんなでわいわいやる「連想ゲーム(?)」みたいなノリの、とっても疲れる遊び。
 せまい稽古場に今日は男子ばかり十二人集まって、ほとんど、修学旅行の旅館の一室状態。
 僕等はもう慣れてるけど、わかさんと森川君は、どう思ってるだろうか?
 後半は、台本のオープニングの「いろんな台詞」を一つ選んでもらって、3分で覚えてもらい、それをネタにいろいろ遊ぶ。
 「オープニング・ナイト」には、よその芝居の台詞がてんこもりでてくる。「かもめ」「桜の園」「ガラスの動物園」「欲望という名の電車」「ハムレット」「マクベス」「お気に召すまま」「毛皮のマリー」。
 今日は、「話しかける」ということを丁寧にやってみる。距離が変わるとどう変わるのか。立ってるのと座ってるのとじゃ、どう違うのか? 背中合わせに座って、相手にだけ聞こえるような声でやりとりをしてみたり。
 最後には、今日選んだ台詞を、「発表」してもらう。どんなふうでもいいから「発表」してちょうだいと言って。
 今日も稽古はほとんどワークショップ風だったけど、僕はこんな「楽しい」稽古が好きだ。
 キャリアとかそんなこと関係なく、その場でどれだけ何ができるかみたいな、みんなが対等に何かに取り組める現場って言ったらいいのかな?
 もう少しいろんなことをやってみようと思う。
 今度の稽古は水曜日(8/2)。
 毎日の稽古日記を期待してくれてる人、どうもごめんなさい。
 フライングステージは、基本的に公演直前2週間は毎日。それまでは週に3〜4回という「ぬるい」稽古スケジュールで芝居をつくってます。
 稽古のあった日はこの日記を書いていこうと思うのでどうぞよろしく。

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劇団フライングステージ第18回公演「オープニング・ナイト」

2000年9月16日〜17日 東京芸術劇場 小ホール2



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