「オープニング・ナイト」稽古日記

第4週(8/14〜8/20)

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 8月15日(火)

 今日は、稽古はないんだけど、芸術劇場小ホール2の下見をしてきた。
 照明のおにさんと舞監のさっこさんといっこう氏、そして制作の高市氏の4人。
 前回、説明だけ聞いていろいろ考えたことを、舞台上でもう一度確認する。
 緞帳の降りるスピードはどのくらいか?
 舞台も実際にぼくらが使うのと同じ大きさにセットしておいてくれたので、舞台に立った感じ、客席から見たかんじをいろいろと見てみる。
 考えたんだけど、やっぱり出来ないってことが、ずいぶん判明したり、「けっこうイケるじゃん」てな発見もあった。
 実際、どうするかは、お楽しみに(って、そんなすごいことするわけでは、全然ないんだけど)。
 この小ホール2は、一昨年使った、小ホール1とは、ほんとに左右対称のつくりで、なんだかへんなかんじだ。
 広いロビーが、また「社交場」になるんだと思うと、それも楽しみ。
 うちの公演は、開演前の客席がとっても賑やかだ。ていうのは、「いい」言い方で、はっきり言って、「うるさい」くらいだと思う。
 こないだ、絶対王様の「ももんがの臭い」を見に行って、開演前の客席の静けさにショックを受けた。
 次にすぐ、「でも、これって結構普通かも?」と気が付いた。
 うちの公演、特に、先月の「Nude」なんて、客入れの最後の曲(オープニングの曲)「ニューヨーク・シティ・ボーイ」ががんがん盛り上がって、それと一緒に照明が暗くなっても、お客さんたちはまだがんがんしゃべってた(ほんと「そんなにおしゃべりしたいのかい!」ってかんじ。しかも毎回なんだ、これが)。
 僕等は、楽屋でそれを聞いて(OFF・OFFシアターって楽屋が舞台上にあるから、全部聞こえるのよね。「あ、○○さんが来てる」なんてわかったりして)、「ほんとうるさいよね」とかいいながら、けっこう嬉しがってたりする。
 それって、うちの公演が、お客さんたちにとって、いい「場」になってるってことだから。
 実際、芝居が始まってみると、みんな「他人事じゃなく」見ててくれるのが、すっごくよくわかる。
 あ、へんな言い方だね。
 「身を乗り出して」見てくれてるって言えばいいのか?
 こんな客席は、そうそうあるもんじゃない。長い(?)僕の舞台経験上からもそれはたしかだ。
 だから、みんな、これからも、どんどんわいわいおしゃべりしてってね。
 一昨年の「陽気な幽霊」の小ホール1での再演は、「池袋演劇祭グランプリ受賞記念再演」だったこともあって、客席の体温もとっても高かった。そして、ロビーの盛り上がり方も。
 今年は、どうなるんだろう?
 誰もいない、コンクリート打ちっ放しの殺風景なロビーを見ながら、そんなことを考えてきたんでした。

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 8月16日(水)

 稽古10回目。
 イワイワが風邪でダウン。ノグは今日まで帰省していて休みなので、今日は、9人での稽古。
 このごろ、朝晩の風が涼しくなって、さすがにもう夏も終わりなのってかんじ。でも、電車なんかの冷房は、夏まっさかりのまんま。プラス、お盆ですっかり人口が少なくなっちゃってるもんだから、冷房がいつもの倍きいてるみたい。
 風邪もひくよねってかんじ。
 稽古場のみんなも、夏風邪かしらって人が多い。僕も、窓開けて寝てたら、ちょっとのどが痛いかもしれない。
 稽古の話でした。
 今日は、そんなわけで、このところの稽古のおさらいをしました。
 まず、みんなが出てくる電話がかかってくるところ。
 昨日の「芸劇下見」の話をみんなにしたせい、プラス、「僕をもっと困らせてほしい」と前回の稽古で話したせいか、ずいぶんおもしろくなってた。いっこう氏の「はすっぱ」なかんじがとってもグッドだった。
 それから、森川くんとまみの、二人きりの場面。
 今日も、細かく細かく、ダメだしをしながら、やってってもらう。
 前回、ちゃんと話しかけてと言ったダメを、きちんと守ってくれてる森川くん。
 で、今度は、「直球勝負じゃなくて、いろんな方向からかけてってくれるかな」という話をしてみる。
 何度か通して、小返しをしながら、この時期(1ヶ月前)にしては珍しい「じっくり」やってみる稽古になった。
 僕は、「じゃ、こうやってみてくれる?」とさんざんいろんなことを言ってやってもらったあと、「じゃ、今のことやってくれなくてもいいから、『違く』やって」と言ったりして、森川くんは混乱したかもしれない。
 この「『違く』やって」というダメを、僕はよく出す。
 今やってみてくれたそれは、それでいいんだけど、もっと違う何かが出来ないかなと思うとき、僕は、「もっとこうしてみてくれるかな?」というよりむしろ、「『違く』やって」と言ってしまうことが多い。
 ある程度、自分の中で固まりかけてた芝居をいったん壊すことで、それまで見たことがないような、生き生きとした芝居になったりすることが、ままあるからだ。って、耳で聞いたかんじじゃ、むちゃくちゃ「無責任な」ダメだしだよね。でも、やめられないんだな。ごめんね。
 森川くんは、今日の最後の稽古で、なかなかいい内藤くんになっててくれた。でも、これからどうなってくのかはもっと楽しみだ。
 最後は、オープニングの木澤と仙道と成瀬の場面。
 まず若さんと。ついで高市氏と。
 成瀬はマッスーにやってもらったんだけど、これがなかなかおもしろかった。
 途中で、一度、右腕を逆手にねじりあげられて(彼に悪気はないのね)焦ったけど、あ、こういうキャラもありなんだと思わせてくれた。ノグが見たらきっと参考になったね。って、ノグがいないから、マッスーにやってもらったんだけど。
 帰り道、例の酒屋で缶ビールを買って、路上飲みの3人(いっこう氏、若さん、関根)。
 今度、みんなで飲みに行こうっていうときには、いっこう氏が森川くんに、「今日はバイクで来ちゃだめよ!」と連絡することになったそう。安全第一よね。
 次の稽古は、明日8/17(木)です。

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 8月17日(木)

 稽古11回目。
 今日の稽古場は、本当はひとつながりの大きな部屋をパネルで2つに仕切った部屋。
 で、となりでもどこかの劇団が稽古をしてた。かなり大きな声で「おまえが好きだ!!セックスしたい!!」とかって叫んでる(どんな芝居なの?)。
 こういう状況って、あちこちの稽古場で時々あるんだけど、何気にとなりの芝居に「集中」しちゃったりするときがあって困る。稽古のノリがいまいちなとき=台本が上がってなくて、ツライ稽古をしてたりすると、その「気になり方」&「聞こえてしまう」かんじは尋常じゃない(ごめんね、みんな)。
 今日も、一瞬「だいじょぶなの?」と弱気になったんだけども、今回は台本あるしね、ちょっと強気。
 でも、さすがにうるさいので、僕たちも負けずに大声をはりあげることにした。
 稽古場によっては、住宅地の真ん中だったりして、思い切りの発声練習がいまいちしずらいところがある。
 ずいぶん前だけど、となりの部屋の劇団が、野田秀樹の芝居を、文字通り「絶叫」しながら稽古してて、警察に通報があったらしくて、パトカーが来たことがある(ほんとよ!)。
 うちの芝居は、けっして「絶叫芝居」ではないし、大きな声=「お芝居の発声」は、OFF・OFFシアターでやってるかぎりは全然必要ない。
 でも、「できるってことは大事なんだよ」といつも言ってるんだけどね。だから、このところ、発声練習はあんまりやってない。若手=新人のみんな(って、みんなもうそこそこ「古株」だけど)も、一通りの基礎はつんだかなってかんじだからね(昔は、「鬼のような」発声練習やってたのよ。「外郎売り」2回連続とか)。
 てなわけで、今日はひさびさに絶好の機会到来ってかんじ。
 思いきり大声の発声練習をすることにしたんでした。
 「声じゃなくて音を出して」と言って、できるかぎり大きな音を出してもらう。
 のどをしめつけた声じゃなくて、体全体を使った「響く声」を部屋中に響かせるにはどうしたらいいか?
 今日の稽古場の部屋と自分の声との相性みたいなものを探りながら、「一番大きな声」をそれぞれ出してもらう。
 続いて、その「大きな声」で、しりとりをしてもらった。
 大きな声は出せても、言葉にすると、何を言ってるんだかわからなくなる(特にマッスー。何度もみんなに「何だって?」と聞き返されてた。しかもいっせいに)。
 その、微妙なかねあいを見つけてほしい。
 いつものしりとり以上に「やらなきゃならないこと」が増えて、みんなとんまなミスを連発(思いきり大きな声で「うどん!」って言ったヨシオとか)。ゲラゲラ笑いながら前半戦終了。
 後半は、久しぶりに揃ったメンバーで(高市氏は欠席)、オープニングの渡り台詞をつくってみる。
 今日は、舞台上に10脚の椅子を並べて(or転がして)、その間を縫って歩きながら、みんなが台詞をしゃべってく。
 その台詞も、「さっきの大きな声で言ってちょうだい」という注文を出す。
 ある負荷がかかった状態がまずあって、つぎにその負荷が何でもなくなるときの、役者の体のありようが僕は好きだ。
 役者の体が怠けてないっていうのかな?
 惰性でなぞってくんじゃなくって、必死になって今そこにいるかんじがね。
 久しぶりなノグの成瀬で、みんなが電話をかけてくるところまでを、「椅子あり」でつくってみる。
 あっちこっちに椅子を動かしてると、「ああ、『オープニング・ナイト』の稽古してるんだな」という気があらためてしてきた。そのくらい、この芝居では、椅子をあちこち動かす「芝居or段取り」が多い。
 椅子を動かすには、両手が空いてないといけないし、台詞が入ってないと台本は離せないしということで、今回は、僕もさくさく本を離そうと思います。いつもは、ゲネまで持ってるんだけど。だって、演出しないといけないから(言い訳)。
 次の稽古は、8/19(土)。

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 8月19日(土)

 今日は、まず、昨日の「CAMPY!」の報告を。
 「CAMPY!」は、女装ドラァグ集団「アッパーキャンプ」が隔月でやってるイベント。
 今年で10周年なんですって! 初めは、ゲイのパソコン通信のグループ「UCギャロップ」が、そのオフ会としてやってたイベントだったんだけど、どんどこイベントが独自に発展してって、っていうか、匿名性必須のパソコン通信のオフ会ってノリを大きくはみ出して、何でもやっちゃう、イカしたイベントで僕たちを楽しませてくれてる。
 「ガラスの仮面」のパロディの「ドラァグの仮面」、「吉原炎上」のパロディの「吉カマ炎上」と、次々に「名作!」を生み出してるんだけど、今回はなんと「楳図ナイト」。
 第1部、「オマコちゃん」、第2部「漂流女装」、第3部「ほもち」と、楳図ファンにはたまらないラインナップ。
 うちのヨシオは、ドラァグ名「フェミニーナ・ナンコ」として、UCに参加してるんだけど(「吉カマ炎上」では、「吉原炎上」で根津甚八がやってた役をやってた。「こちらが「フライングステージ財閥」のぼんだよ」って紹介されて)、今回も出演。彼の役は、「漂流女装」の気の弱い女生徒「西さん」の役。
 しょっぱなの登場から、掟破りな「八の字眉」に、ブルーの口紅で、ただ出てきただけなのに、観客の視線は釘付け(まだ何もしゃべってないのに)。ほんと「ずる」なおいしい役でした。
 ナヨミさんが大活躍の「漂流女装」。そして、ブルボンヌ、サセコ、エスムラルダの「ほもち」は、とってもよくできてておもしろかった。
 劇中で、ブルボンヌと肉襦袢ゲブ美が歌う「甘いささやき」は、絶品。38.6度の高熱をおして、大熱演のゲブミ(男装:細川俊之のパート)に拍手喝采。
 エスムラルダさんは、「漂流女装」では「怪虫」として登場。山崎ハコの「呪い」の「わら人形に釘を打つ」パフォーマンスもすごかった。
 ショータイムが終わってからも、お客として来てたホッシーさん(!)が、ステージ上でリップシンクのショーを披露してくれたり、中でも、「ホッシーに似てるって言われるんです」と大胆発言のナヨミさんとのデュエット「オールウェイズ・ラブ・ユー」は、とってもいかしてた、打ち合わせなしの、アドリブなのにね!!
 今日、遊びに行ってたのは、高市氏にマミーに、僕に、森川くん。ショーが終わってからも、延々踊り続けて、こんなに遊び&踊り倒した夜は久しぶり(森川くんの「こわれ気味」なダンスはなかなかかわいかった)。
 昔は、こういうゲイナイトって、ただ「ゲイが集まってることが嬉しい!!」ってだけでも、かなりな「盛り上がり感」があったもんだけど、この頃はそうでもないのね。
 「アッパーキャンプ」は今年で十周年だそうなんだけど、たしか5周年の時のパーティは、もっともっと「ゲイでよかった」的な盛り上がりがあったと思う。
 今晩だって、とっても盛り上がって、最高な夜だったけど、ちょっと質が変わってきてる。
 その質の変わり方は、「こういう場が日常的になった」ってことで、ほんとに歓迎すべきことでもあるんだけど(実際、ゲイナイトの数って半端じゃないからね。特にこの夏は)、なんかちょっと淋しいかんじもしたんでした。でも、とっても楽しんできたんだよね、それはたしか。
 全部が終わって新宿駅に向かう途中、コンビニで買ったジャスミンティーを片手に、新宿通りを「歌いながら」歩いていたら、ふと後ろが気になってふりかえったら、さっき分かれたばかりの森川くんのバイクが(高市氏とマミはちょっと先に帰ったのね)。「なんだかふらふら歩いてる人がいると思った」だって‥‥。
 ほんといい夜だったね、なんだか。お疲れさでした。みんな。
 で、稽古12回目(ようやくかい?)。
 今日はノグが通ってるスタジオの友達、毛利さんが見学に来てた。彼女とは、こないだ、ノグともども「子供のためのシェイクスピア『十二夜』」を見た間柄。
 見学者がいる稽古は、やっぱりどこか緊張するし、よそゆきになるみたいだ。
 前半、いつものゲームをするんだけど、どことなく集中しきれないかんじ。
 でも、その集中しきれないかんじもまたおもしろい。みんながみんな、それぞれ「格闘」してるかんじがいい。
 稽古は、オープニングのセリフのところから。
 これまでの稽古でやってた芝居は、どうにも、みんなが同じ「息」でしゃべってしまってる気がするので、そうじゃなくて、前に人を聞いて、自分は自分なりの息で語ってくれるように言ってみる。
 それを何度かやってみてもらって、プラス「役者がこの台詞をしゃべってるってこと」をふまえてやってもらう。椅子の間を縫う動きも加えてみて、今日のところは、完成。
 続いて、成瀬と仙道、木澤の場面。今日の木澤は、高市氏。やや、正面を切りすぎるところが気になるけど、去年の「歌舞伎調」の正面芝居とは全然違う、いいかんじ。
 続いて、その後の電話の場面。
 みんな「アク」が強くなって、とってもおもしろくなった。
 どう、おもしろくなったかは、お楽しみに。
 この場面も、椅子を動かす芝居がある。「オープニング・ナイト」らしい場面になってる。
 そこまでを通してみたところで、今日は時間切れ。
 遊びに来てくれた、郡司くんといっしょに、軽く飲みに行った。
 どこもいっぱいで、ようやく入れた「養老の瀧」は、かなりパチモンくさかったけど、当たりだったね。
 次の稽古は、明日8/20(日)です。

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 8月20日(日)

 稽古13回目。
 今日は、午後から夜までの稽古だったんだけど、僕は、夜からの参加だったので、午後の時間帯は、自主稽古の時間。
 森川くんとマミーが、早くから来て、台詞の合わせをしてくれてたそうだ。
 その間に、僕は、午後一で劇作家の同人「作劇舎」の例会へ。それを途中で抜けて、中野ZERO小ホールでの「DUO 2000」へ行って、また「作劇舎」へ戻って、それから稽古場へという、何だか行ったり来たりのあわただしい一日。
 「DUO 2000」は、和田典久さんと岡部芳広さんのピアノ・デュオ・コンサート。今年で3回目のこのコンサートは、毎年、そのイカした「ノリ」が大評判。制作の岡田英二さんからご招待いただいて、ようやく、初めて拝見(拝聴)することができました。
 曲目は、「ウィンターゲームズ」(D・フォスター)「亡き王女のためのパヴァーヌ」(M・ラヴェル)「動物の謝肉祭」(サン・サーンス)「サウンド・オブ・ミュージック」(リチャード・ロジャース)「ジョージガーシュインの作品より」「リベルタンゴ」(アストル・ピアソラ)といったもの。
 2台のピアノのコンサートというのは、初めての経験。絶妙な息の合い方が、スリリングかつとっても気持ちよいものでした。
 ゲストとして、タックスノットの大塚隆史さんが、「動物の謝肉祭」の語り手と、「サウンド・オヴ・ニュージック」の「ひとりぼっちの山羊飼い」の「ヨーデル」歌手をやってくれてて、その見事さにも感動。
 何でも、タックさんは子供の頃から「独学」で「ヨーデル」を学んでたんですって。タックスノットで、ニューボトルを入れると歌ってくれるヨーデルの「完全版」が聞けたってわけね。タックさんは、衣装も、まんま「チロリアン」で、岡部さんに「その帽子どこで買ったの?」とつっこまれてました(かわいかったよ!)。
 予定の曲の他に、「白いピアノを2台買って来ました」と言って、袖から引っぱり出してきた、「子供用」の2台のピアノによる「エレクトリカルパレード」も披露してくれました。
 大の男が、二人して、子供用のピアノの前にあぐらをかいて、演奏してる姿は、とってもかわいい&ちょっとセクシーだった。
 もう一つのサプライズプログラム「昭和歌謡曲メドレー」では、岡部さんのアレンジによる、昭和の名曲が「72曲」も登場! 次から次へと進む曲順を、下手で「めくって」たのは、吉川慶くん。
 彼は、アンコール曲の「タイプライター」で文字通りタイプライターを打つ役もやってたんだけど、その時のかっこうが、まんま「田舎の役場のおにいさん」ってかんじ。瓶底メガネ、腕カバーに便所サンダルという「すごい」もの。岡部さんは「こんな曲で終わるなんて‥‥」ってぼやいてました。
 初めから終わりまで、見事な演奏と、軽妙なおしゃべりで、たっぷり楽しませていただきました。
 岡部さん、和田さん、そして、岡田英二さん、どうもお疲れさまでした。来年は「夜の部」に是非伺いたいと思いますです。
 で、稽古13回目。
 今日は、高市氏が、熱を出してお休み。
 オープニングの後の芝居の始まりから順に、どんどん芝居をつくっていこうと宣言。
 若さんの木澤役で、電話、初稽古の場面までを、立ち上げていく。
 ノグと僕との芝居は、「毎回、違うことやってみようと思うんでよろしく」と話して、今日も、いろいろやってみる。
 みんなが電話をかけてくる場面、一人一人にダメを出すために、僕は、台詞だけしゃべりながら、客席側(?)から、みんなの芝居を見てみる。となりで声だけ聞いて芝居してるより(電話してる場面だからね)、よっぽど「困ってしまう」ことに気が付いて面白かった。
 それぞれ、細かく、ダメだしをして、「じゃ、マッスーだけ、も一度やってみてくれるかな?」と言ったんだけど、マッスーったら、スタンバイする前に、小声で「キーーッ!」とかって言ってたらしい。すぐとなりにいたいっこう氏がさっそくチクリ&アウティングして、みんなの知るところになって、大笑い。
 今日は(も)、マッスーは、絶好調で、トレーニングの最中からいろいろ笑わせてくれて、芝居も、なかなかおもしろかった。自分でやってて、「ああ‥‥!!」って自滅してみたりして‥‥。それでも最後にはなかなかいい芝居になってた。その調子でね。
 初めての稽古の場面の最後で、ようやく内藤役の森川くんが登場(お待たせしました!)。全員が揃う場面を、軽い読み合わせから荒く立ってみるところまでやって、今日はおしまい。
 この「全員が揃ってる」っていうのも、この「オープニング・ナイト」っていう芝居の大きな特徴だ。
 というのも、この芝居は、初演の時に出演者全員が、ほとんど一日も誰一人稽古を休むことなくできちゃた芝居だから。なんであんなことできたんだろうと、ふと思ってしまうときがあるけど、その「全員揃ってる」ってことから来る、パワーは、何だか得体がしれなくておもしろい。
 台詞をしゃべってない時でも、しょっちゅう舞台にいるし、その場面が終わると、すぐに「台詞のある役=登場人物」として芝居をしてないといけない。
 「アンサンブル」ってことを、実は僕はあんまり考えたことはないんだけど、「ちゃんとそこにいる」人たちが、何人も何人も舞台に乗っかってるっていうのは、やっぱりおもしろいことなんだなと、改めて思う。どこを見ててもおもしろいっていうような、それでも、やっぱり「芝居の中心」はちゃんとどこかにあるみたいな。今回もそんな舞台になればいいね。
 今日は、久しぶりに水月アキラことトシくんが稽古に参加。
 基礎トレでさんざんボケをかまし、稽古をケラケラ笑いながら見、稽古場をずいぶん「盛り上げて」くれました。彼も今日「リプリー」を見てきたそう。「良かったよね。うん、うん!」と二人で言い合ったんでした。みんなも見てみてね!
 次の稽古は、8/22(火)です。

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劇団フライングステージ第18回公演「オープニング・ナイト」

2000年9月16日〜17日 東京芸術劇場 小ホール2



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