「オープニング・ナイト」稽古日記

第5週(8/21〜8/27)

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 8月22日(火)

 今日の日記は、まず昨日21日(月)の出来事から。
 夕方、新宿南口フラッグビルの中の「タワーレコード」8Fの「レインボータワー」(「ゲイ関連モノ専門コーナー!! ゲイナイトやイベントのフライヤーがいっぱい置いてあるの。もちろんうちのチラシもね)に行ったら、梅ちゃんこと梅木茂信さん(「ジュライプライド」の「プロデューサー」よ!)に声をかけられた。「これからヒマ?」
 なんでも、梅ちゃんは、隔週の月曜日夜8時から9時まで、7Fのスタジオ(ごめん、正式名称忘れてる)でDJをやってるんですって。その「ゲスト」になってくれないかなって‥‥?
 「ええ‥‥?」とおろおろしているうちに、梅ちゃんは、「じゃ、8時に7Fね!」と言って、どこかに行ってしまうし。しょうがないんで、「生放送」に出演してしてきました(ウソ。かなり楽しかった)。
 番組は、梅ちゃんの他に、マモルさんと金子ハリーさんという二人のパーソナリティの方々との楽しいおしゃべり&最新のヒットorヒットしそうな曲をどんどこかけていくというもの。
 あとで、聞いたら、7Fにしか流れてないんですって。でも、先週は、尾藤モモコが来たんだって!!
 フライングステージの「オープニング・ナイト」のお知らせをしながら、けっこういろいろおしゃべりして、ほんのしばらくのつもりが、結局、9時の番組のおしまいまでおつきあいさせてもらっちゃいました。
 マモルさんの「うんちく」のある音楽時評(?)と声優でもある金子さんの渋いトーク、そして、梅ちゃんの「ゲイなお話」。梅ちゃんのゲイなキャラが、すんなり普通にとけ込んでる、なかなかいかしたトーク番組でした。
 みなさんも、月曜の夜、新宿タワーに行ったときには、どうぞ7Fへ。
 番組の最後には、レギュラーで「梅ちゃんのユーミンコーナー」があるそうです。さすが、ユーミン公認ドラァグ「マットーニャ・ウメ」だわ!

 で、今日22日(火)。
 夕方から、「東京レインボー祭り」の打ち合わせに、タックスノットへ。
 出演パフォーマンスグループの代表の人たちと、細かいことを「初めて」打ち合わせ&確認する。
 ほんとにできるの?って心配になるくらい大勢の人たちが今回のイベントには参加してる。
 スクエアダンスは40人。エイサーは25人。フラッグパフォーマンスは30人。他にも、ゲイ&レズビアンのバンドの連合ユニットやおなじみUCも参加。
 パフォーマンス部門だけでもすごいのに、運営に関わってる二丁目のみなさんを加えたら、それこそものすごい数の人たちだ。
 フライングステージは、パフォーマンスタイムの進行のお手伝いをすることになってる。
 タイムテーブルや、疑問点なんかが、ずいぶんクリアになったところで、「じゃ、現場に行ってみる?」と二丁目の仲通りに「下見」に行ってみた。
 「ステージ(といっても、ただの車道なんだけど)の大きさはどのくらいか?」「出演者がスタンバイをするのはどこか?」「予定してる人数は、はたして、一列に並ぶことができるか?」などなど、実際に現場を見て、一つずつ安心のタネを増やしていった。
 いつもは、車の流れなんか気にしないで闊歩してるつもりの二丁目仲通りだけど、車を通行止めにして、ビアガーデンにしちゃったりするのは、ほんとに初めてなんだよね。
 車道の真ん中で、ああでもないこうでもないと議論してる僕たちは、ほんと「東京レインボー祭り」の予行演習みたいな気分だった。車道の真ん中から見る、道の両側のお店たちは、やっぱりどこか違って見えたしね。
 日曜日が楽しみだ。どんなことになるのか、「誰も」わかってないんだけど、きっと面白いものになると思う。
 どうぞ、みんな遊びに来て下さい。
 「東京レインボー祭り」は、日曜の夕方の6時にスタートして、パフォーマンスは7時30分から8時30分まで。9時には、フィナーレのカウントダウンをして、「ちゃんとお掃除をして」帰ってくださいね!

 で、稽古です(お待たせしました)。
 今日の稽古は、9時までしか使えない稽古場&僕が40分遅れていったので、ほんとあわただしかった。
 今日も隣の稽古場の音ががんがん聞こえてきたんだけど、今日は「対抗意識」を燃やすのはやめて、高市氏の木澤で、稽古をすすめる。
 でも、やっぱり隣に気を取られて&あわただしさのせいで、いまいち集中しきれなかった稽古だった。
 こういう時に、あえて集中しようとしても中途半端に終わってしまいそうなので、今日は、段取りの確認をしておしまい。
 みんな、「いつもより大きな劇場!」という気負いのせいか、やや「がなり芝居」になってるけど、今日はまあ、しょうがないか?といったところ(もちろん、僕も含めてね)。
 今週から、稽古の回数がだんだん増えてきてます。
 今週は、明日、明後日、そして、土曜日(日曜日はパレードと二丁目祭りなのでお休み)。
 初日前一ヶ月を切って、みんなだんだんノリが違ってきたかな?
 いつもだと(新作の場合)、1ヶ月前というのは、台本がようやく届きはじめる頃なので、誰も、どんな芝居になるかわかってない。でも、芝居がだんだん見えてくる。それが一ヶ月前だ(他人事ってどういうこと?)。
 今回は、再演なので、役者一人一人がいろいろ試行錯誤してるかんじで、いつもとは違った面白さが毎日の稽古にある。
 人によって、その行ったり来たりのしかたが違うのも、人柄が見えておもしろいんだよね。
 帰りに、森川くんに、オリジナルの「真夜中のパーティ」の台本を渡す。
 初演のときには、全員で読んだりしたのに、今回、うっかりしてた。ごめんね。
 稽古もすすんで、劇中で一番対立する僕と彼の役のからみが少しずつ始まってきた。
 彼との芝居は、「どこに行こう」という「目指すところ」を決めるんじゃなくて、「どこかに行こう」ということだけを考えて芝居をしている。「どこでもいいから、どこかに行こう」って。
 もっとも、今日の稽古は、集中できてなくてほんとに申し訳なかったけど。
 「さくさく台詞入れる」とか言っといて、全然入ってないのも、ひどいし。
 よし、明日は、頑張るぞ(あ、ありがちな終わり方‥‥)。
 ということで、今週は、この日記、まめに更新されるはずですので、どうぞお楽しみに‥‥

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 8月23日(水)

 稽古15回目。
 今日は、ノグがお休み。
 でも、稽古はさくさくと先に進む。でも、結局、初稽古の場面とバーの場面の細かい小返し。
 稽古の前に、今日は発声をちゃんとやってみた。このごろの、がなり気味の芝居じゃない声の出し方を、いろいろやってみる。「それでやってみて」ってわけじゃないんだけど「できるといいよ」みたいな、例によっての「消極的?」なトレーニング。
 で、稽古。
 今日は、それぞれのキャラクターを明確につくってもらうことにした。
 再演の慣れてるかんじで、どうにも、台詞台詞したしゃべり方になってしまってる。
 細かい「やりとり」がなくって、「喋りだしたら終わるまで黙らない」みたいな、そんな「一人だけ芝居」になりがちなかんじは、やっぱりよくない。初演をなぞるんじゃなくて、ちゃんとそこにいてほしいんだよね。
 結局、今日の稽古は、初演の時、いきおいでやってしまったところを、ちゃんと丁寧にやりなおしてみたかんじだったかな。
 結構時間をかけて、ずいぶんおもしろくなったんじゃないかと思う。
 続く、バーの場面では、横一列に椅子を並べて、木澤役以外の全員がそこに座ってるという、「妙な」絵な芝居。まさに、二丁目の「カウンターバー」なわけ。
 一列の端と端に、一番対立してる僕と森川くんが座って、いろんなやりとりをする。どこまで意識するかしないか? スター役者として「ファン」に接する態度をよろしくと、森川君にお願いする。
 そこまでやって、続きは、また明日。
 今日、高市氏は、ノグの代役で、本役の木澤の芝居は一切なし。ごくろうさまでした。
 帰りは、阿佐谷駅キオスクで、「路上飲みの会」改め「酒部」(さけぶ)は、缶ビール買って「ホーム飲み」続く。
 今日は、稽古の前に寄った「中野ブロードウェイ」の一番早稲田通り側の花屋で買った百合を持ってっての稽古だった。
 1束500円のお買い得な花束だったんだけど、茶色のシンプルな紙で包んでくれて、なかなかしゃれてる。百合は、花粉が服についたりすると、なかなか落ちなくて大変なんだけど、1輪1輪丁寧におしべが取ってあって、なかなかいいかんじのお花屋さんだった。その百合は、今玄関で、早くも、思い切り咲き誇ってます。

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 8月24日(木)

 稽古16回目。
 今日は全員揃っての稽古。
 昨日途中までで終わってしまったバーの場面を中心に、返していく。
 昨日出来上がったキャラクターはずいぶん定着してるみたいでほっとする。
 ひとわたり見せてもらって、「もう少しテンポがほしいけど、やることがいっぱいあって、体がまだそれに慣れてないだけだと思うんで、この調子でいってね。だいじょぶだから」と話す。
 続く、バーの場面。
 横一列に並んで座るこの場面はやっぱりなんだかおかしい。
 みんながかなり確信犯的に「派手」になってる。
 初演のOFF・OFFシアターとは空間の大きさが違うから、やっぱり芝居も大きくなってくる。ていうか、そうじゃなきゃいけないんだけどね。
 この場面にはいくつか「お約束」でつくってる芝居があるんだけど、その「ハジけ方」がいいかんじだ。
 森川くんは、彼らに見送られてバーを後にするんだけど、この時のみんなの顔がすごいらしい。
 森川君は「悶絶」してた。僕も、一度、後ろに回って見せてもらったんだけど、「おいおい‥‥」ってつっこみたくなるくらいイカしてた。でも、この顔は、客席からは見えないんだよね。みんな、どうぞ、「森川くんの表情」から、どんな顔してるのか、読みとってみてね。
 そういえば、この「オープニング・ナイト」って芝居では、客席に背を向けた芝居がとってもたくさんある。
 もともとが、舞台の上で芝居の稽古してるって話だから、たとえば、僕がダメだししたりするときには、どうしても、舞台にいるみんなを見るわけで、そうすると、僕は、思い切り客席に背を向けてしまうことになる。
 一応、僕は「高校演劇」が「舞台歴」のはじまりなんですが、そのとき、先輩や顧問の先生に言われたのは、「人と重なって立たない」「客席にお尻を向けない」ってことでした。
 でも、今回の「オープニング・ナイト」、初演の時には「確信犯」で、客席にお尻を向けて、人といっぱい重なったって気にしないって、開き直ってつくったんでした。
 だって、客席に背を向けない芝居ばかりしてたら、みんな「正面」ばかり切ってる、変な芝居になるし、人と重ならないってこと気にしたって、それは、舞台の真っ正面から見てる、ごく一部のお客さんにとって重なってないってだけなんだもんね。
 なんて、エラそうなこと言ってるけど、OFF・OFFシアターはそんなこと言ってられないくらい、狭くて狭くて、そうでもしないと10人の役者が一度に舞台には乗り切らなかったんでした。まさに「怪我の功名」の演技スタイル(?)。でも、結果として、とってもおもしろいものになっていったと僕は思ってる。
 ただ、OFF・OFFシアターは、非常にこじんまりとした空間で、舞台の上のみんなに僕がきっちり正対して(=客席にきっちり背を向けて)立てば、僕とお客さんの視点がきっちり一つに重なってた。でも、芸劇の小ホールはどうなんだろうか? 実を言うと、そのへんが今回の再演の一番のむずかしいところじゃないかと、僕は思ってます。
 でも、話してる人よりも、その話を聞いてる人の表情が見えてる方がおもしろい時だって、絶対にあるはずだもんね。ちょっとくらい大きな劇場だって、それは成り立つはずだよね? 大丈夫、どんどんやってみよう。
 続いて、稽古から帰る地下鉄の場面。ここでも場面転換。といっても、椅子をならべかえるだけなんだけどね。誰でもない地下鉄の乗客になったみんなと、僕とノグが、地下鉄で揺れてる場面。
 で、そのまんますぐに、最初の稽古の場面になる。
 ここでは、とっても「トゲトゲ」してるみんなの間柄っていうのが、とっても大事なんだけど、みんななんだか「妙にうれしそう」な和気あいあいとしたかんじ。ヨシオは思い切りニマニマしてるし。久しぶりな場面でなんだか楽しいのわかるんだけど、「もっとトゲトゲしてちょうだい」とみんなにお願いする。
 この場面の最後は、僕とノグの二人の場面。
 今日のノグの成瀬は、また「かっこいい人」になってて、「その人じゃありません」とダメを出したところで今日の稽古はおしまい。
 今日は稽古場にノグが週に三日通ってる養成所(?)の友達が二人見学に来てた。石井さんと村上くん。
 見学してる人がいるっていうのは、初めのうち、どっか緊張したりするもんなんだけど、途中で全然関係なくなってくる。時々、ウケてくれたりして、とっても嬉しかったです。
 帰りは久しぶりに、みんなでごはん。
 というわけで、「酒部」は、ひさしぶりにお店でちゃんと飲んだんでした。
 次の稽古は、8/26(土)。パレード前日です。

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 8月26日(土)

 まずは、昨日、金曜の夜の報告から‥‥
 ゲイの旅行会社トゥルートラベルとバディ編集部の共同企画、ゲイだけの貸し切り旅館に、出かけてきました。
 この週末のパレードを中心にしたさまざまなイベントに参加するために日本全国からやってくるゲイのために、本郷の老舗旅館を貸り切って、さまざまな企画もりだくさんでおもてなし(?)しようというもの。
 僕は、都内在住なので、わざわざお泊まりすることもないんだけど、ご招待いただいたので、おじゃまさせていただきました。
 金曜の夜のメインは、「『東京レズビアン&ゲイパレード2000』の実行委員長砂川さんを囲む夕べ」。
 その旅館は、文京区本郷の奥のとっても静かなところにありました。本館と別館をまるまる借り切ってて、玄関先には「レインボーフラッグ」がかけてある。純和風な旅館とレインボーフラッグのとりあわせは、なかなか味わい深かった。本館の玄関では、トゥルートラベルの早瀬さんが受付をしてる。
 別館の大広間で、食事&「囲む夕べ」ということだったんだけど、ほとんどオンタイムで着いたら、今いっぱいなので、ちょっと待ってくれないかと言われる。何でも大広間の収容人数が50人程度で、今晩の参加者は、約150人。3交代で食事(&囲む夕べ)なんだそう。すごいよね。
 しばらく部屋の隅で待ってましょうと、案内されて、ふすまを開けたら、そこには、伏見憲明さんが!
 もちろん、砂川さんや、春日くんなんかもいて、待ってる間もなんだかむちゃくちゃ楽しかった。
 やっぱり、50人のゲイが、整然とお膳を前に座ってる大広間ってのは、なかなか濃くてよかったんだよね。
 それにしても。こんな企画が実現しちゃうってことには、今更ながら、びっくりしてしまう。
 ゲイの旅行会社とゲイマガジンの編集部のタイアップなんていうのも、何年か前には、考えられなかったことだ。トゥルートラベル代表の早瀬さんは、こないだの映画祭でも広報担当で大活躍してた。今回も大感謝だ。
 で、「囲む夕べ」。砂川さんがまず挨拶。それから、春日くんが挨拶。日曜日、パレードの後に開催される「東京レインボー祭り@新宿二丁目」の代表川口昭美さんの挨拶。それから、伏見さんに、バディの西野浩司さん。これでおしまいと思ってたら、バディの平井さんに指名されて、僕も挨拶することに! レインボー祭りのお手伝いをさせてもらってますと、超簡単にしゃべっただけだけど、びっくり。
 ま、こんなかんじで、「囲む夕べ」はおしまい(一回目はね)。
 その後、2回目の準備ができるまでの間にも、僕は、またまた伏見さんや、春日くんや、砂川さんたちとわいわい話ができてとてもおもしろかった。川口さんとは、日曜のレインボー祭りの打ち合わせもしてしまう。
 第二回目を無事に終えて(?)、3回目はスタッフ中心の食事会になりそうだったので、僕はここで失礼することにした。
 春日くんの車に乗せてもらって、新宿まで向かう。春日くんにパートナーのヤスさん、それに伏見さんに砂川さんに僕という顔ぶれ。運転しながら、春日くんに「今日は、すっごく重いわ(車が)」と言われて、後ろに座ってた僕、伏見さん、砂川さんは、いっせいに「ごめんなさいね!!」と言い返したりして。
 二丁目のエースでのパレードプレパーティに向かうみんなと分かれて、僕は帰宅。
 まだ、ラストまで修正しきってない、台本の直しにとりかからないと。
 
 で、土曜日。
 今日は午後から、「東京レズビアン&ゲイパレード2000」の前日イベント、「全国NGO/サークル・レセプション」に参加してきた(ごめんなさい、なかなか稽古日記にならないで‥‥)。
 主催は、NPO法人アカーの柏崎くん。新中野のアカーの事務所(LGOスペース2000)に高市氏と二人で出かけてきた。
 パレードの前日の交流会というのは、とっても楽しい。
 以前、東京でパレードが開催されていたとき、僕も「TOGETHER」というグループで、何回か開催させてもらったことがある。
 パレードって、たくさんの人と会うわけなんだけど、そうそうじっくり話ができるってかんじではない。
 で、年に一度、せっかく全国から集まってるんだから、ちゃんと話をしませんか?ってなノリは、なかなか楽しいものでした。
 このところ毎年開催されてる札幌のパレードでは、必ず前日に、交流会があって、公共施設の広いスペースを借りて、なかなか有意義な交流ができている。
 そんな全国規模での交流ができる場は、ほとんど他になくって、パレード自体ももちろんだけど、この交流会は、とっても意義のあるものになってる。
 ゲイマガジンやマスコミの情報で、名前と活動は知ってるけどっていう人って、ほんとにたくさんいる。そんな人と、実際会って、顔を見ながら話ができるっていうのは、理屈だけの交流じゃない、ほんとの意味での交流、おつきあいになって、とってもうれしい。
 きっと、「サミット」の意義っていうのも、そこにあるんだろうなと思ったりして‥‥。
 だもんで、ここ数年、日本のゲイシーンでは、全国規模の交流がわりとできてるんじゃないかと思うな。もちろん、ゲイ・シーンでいろいろな活動をしている人たち同士っていう限定はあるにしろね。でも、昔は、それだってなかったんだから。結構、誤解したり、されたりってことは、うんとこさあって、悲しい思いもずいぶんしたっけね。
 で、今回の「全国NGO/サークル・レセプション」。
 ほんとにたくさんの懐かしい人に会えた。
 北海道、関西、そしてもちろん関東圏からもやってきたたくさんの人たち。去年の9月の札幌のパレードの時以来の人もいるし、なかには、もう7、8年ぶりくらいに会う人たちだっている。
 中でも「アカー」のメンバーと会って話ができたのは、ほんとうれしかったな。
 みんながみんなそれぞれの場所でそれぞれのことをやり続けてる。
 別に「ほんとたいへんよね」となぐさめあうわけでも、愚痴をこぼしあうわけでもないけど、こういう場所で、みんな(ごめんね不特定多数で。でも、ほんと「誰でも」ってかんじだから)に会えるのは、ほっとする。がんばってるのは、自分だけじゃないんだってことにほっとするっていうか(それって、ちょっと傲慢か?)でも、この嬉しいかんじは何とも言えない。
 自己紹介の時間がなくって(まあ、狭い部屋だったから、なかなか難しかったと思うんだけど)それぞれがどんどこ相手をみつけて、話すだけの3時間あまりだったんだけど、ずいぶんたくさんの人と話をしてきた。
 
 稽古17回目。
 今日は、いっこう氏が、ワタリウムで開催されてる「リーディング」に出演のため、お休み。彼がいないと、出来る場面がほとんどないんだということに気が付く。お世話になりますです。
 水月アキラが仕事から解放されて、稽古場にやってきた。来週は、家族そろってハワイに旅行だそうな。
 「まだ会社です‥‥」の書き込みは、しばらくないわけね。
 いつものトレーニングをわいわいとして、わりとさくさくと稽古を始めた。
 最初の稽古の場面、みんながそれぞれ初めて「台詞」を読んでみるところ。
 それぞれのキャラクターが明確に立ち上がってくるよう、いろんなことをやってみる。
 客席に向かって、一列に立ってるみんな。
 実は、この場面は、僕が生まれて初めてみた舞台「コーラスライン」のパロディだ。
 「コーラスライン」では、あるオーディションで、演出家がやってきたダンサーたちに、「自分たちのことを話してほしい」と言う。「踊りを見せに来たのに、なんで『自分のこと』なんて話さなきゃなんないの?」。あわてる彼らのようすを、かなり意味は違うんだけど、僕なりに「いただいて」みた場面。
 一番最初に指名されたマッスーが「はしから始めましょうよ」と言うところ。
 そのあわてぶりが「お約束」になってるので、何度もやりなおしてもらう。
 初演のOFF・OFFシアターでは自然にできてたリアクションが、今回は「リアクション」をとろうとするor「自分の芝居をする」ことに一生懸命で、なかなか生まれてこない。
 緊張してうまく思い切りリキんで読んでしまうマッスー(まただ、ごめんね)が、形だけの「緊張」になってるので、どうしたら分かってもらえるかと考えて、結局、イワイワにマッスーの背中におんぶしてみてもらった(最初は、早瀬くんだったんだけど、より重たい方がいいということでチェンジ)。こうすれば、間違いなく、力が入って、いつもとは違った声の出し方になる。次に、イワイワに降りてもらって、マッスーひとりでしゃべってもらう。「言い方」じゃなくって、力の入ってしまいかたなんだよ、という話をする。
 今時の子の早瀬くん、オネエぎらいなヨシオ、芝居好きな大阪弁のおじさん役のイワイワ、ほとんどしゃべることができないマミー。それぞれ、細かく、つくっていってもらう。
 劇場主木澤役の若さんと高市氏には、それこそ、「いろいろ」注文を出して、その通りやってもらう。いわく、「昔の新劇風」「新国劇風」「宝塚の男役風」(以上、若さんへのリクエスト)「中村歌右衛門風」「中村勘三郎風」「市川団十郎風」(以上、高市氏へのリクエスト)。芝居のくさみを一杯抱えた役にしてほしいのでね。若さんは、いろいろやってるうちに「怪しい外人がしゃべってる」みたいになるし、高市氏は、まるで歌舞伎座の俳優祭での中村歌江さん(役者さんの声色がとっても上手なの!)みたいで、とってもおもしろかった。
 続いて、最初の読み合わせの後の、成瀬と仙道、つまりノグと僕の場面から、木澤とのやりとりまで。
 今日のノグは、ちょい情けないかんじの成瀬くんでなかなかよかった。
 木澤と仙道のからみは、時間切れで、高市氏と一回合わせたところでおしまい。
 もっと、さくさく進むつもりが、思ってたよりも、細かい稽古をしてしまった結果、今日は、森川くんの出番が一度もないまんま終わってしまった。ごめんなさい!!
 そのかわりと言ってはなんですが、来週からは、かなり「濃い場面」が内藤くんには続くので、よろしくお願いします(あ、ひどすぎ)。
 次の稽古は、来週の水曜、8/30です。
 この日からは、14日間、毎日、休みなしの稽古になります。
 稽古場日記も、どこまで「連日更新」できるか?
 芝居もどんどん形になってくることでしょう。
 どうぞお楽しみに。

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劇団フライングステージ第18回公演「オープニング・ナイト」

2000年9月16日〜17日 東京芸術劇場 小ホール2



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