劇団フライングステージ 第25回公演
PRESENT
プレゼント

2003年11月19日(水)〜24日(月/祝)
14:00
19:00
19日
20日
21日
22日
23日
24日
月/祝

中野 ザ・ポケット
(JR中野駅南口より徒歩5分)東京都中野区中野3-22-8


料金]前売3,000円/当日3,200円/ペアチケット5,000円(前売・予約のみ)

    ★日時指定・全席自由
    ★開場は開演の40分前です。
    ★上演時間は120分を予定しています。
    ★当日券は開場と同時に発売します。
    ★前売開始 10月14日(火)
[予約・お問い合わせ]劇団制作 TEL/FAX (3316)9030

 [作・演出] 関根信一
   [出演] 石関 準・小林高朗・関根信一・野口聖員・早瀬知之・ますだいっこう・増田 馨
   [照明] 鬼いつみ松依 
   [音響] 樋口亜弓
   [衣装] 石関 準 
 [宣伝美術] HIROYUKI
 [写真撮影] 山口規子 
[ビデオ撮影] 秋本徹也
 [舞台監督] 笹原千寿
   [制作] 高市梅莟・荒 俊樹
   [協力] 井上健一・水月アキラ・宇田誠之・三枝 黎・細川陽規・山縣真矢

 フライングステージを始める前、1991年に、初めて書いた芝居はエイズの話でした。HIVに感染してるとわかったゲイの男の子が自殺してしまい、彼が残した「こう生きたかった」という思いをつづったシナリオを、彼の妹とノンケの友達が読んでいく。現実の中に夢を入れ子にした構成は、初めて書いた台本にしては上出来な気がしていたのですが、何年も経つうちに、僕にはこの台本がとても重たいものになってきました。僕はなぜ、主人公を殺してしまったのでしょう?
 その後、僕は、罪滅ぼしのように、死んだ彼の名前を別の芝居の主人公に使ってみたりしたのですが、その重たさは消えていきません。
 今年の11月、神戸で開催予定だった第7回アジア太平洋地域エイズ国際会議(7th ICAAP)がSARSの影響で2005年に延期になりました。会議に合わせて神戸でエイズの芝居を上演しようという企画は、残念なことに流れてしまったのですが、やっぱり今、もう一度、エイズの芝居を書いてみよう思います。
 90年代のアメリカにおけるエイズを描いた「エンジェルス・イン・アメリカ」。そのアイデアをそっくりいただいて、天使のかわりに幽霊を登場させようかとも思ったのですが、いろいろ考えてやめることにしました。そして、そのかわりに「誰も死なないエイズの話」を書こうと決めました。僕が殺してしまった彼のために。
 今、エイズを通して見えてくるのは、「どう死ぬか」ということではなくて、「どう生きるか」ということなのだということを、これまで知り合った多くの感染者のみなさんは教えてくれます。
 舞台は2003年の東京、HIVに感染しているとわかったゲイの男の子をとりまく「日常」を何のしかけもなく描いてみようと思います。もちろん、いつも通りの元気なコメディとして。どうぞご期待ください。(関根信一)
上演台本はこちら


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