劇団フライングステージ 第23回公演
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2003年3月19日(水)〜23日(日)
13:00
14:00
18:00
19:00
19日

20日

21日
金・祝

22日

23日

下北沢 駅前劇場
(小田急線・井の頭線下北沢駅南口正面)
世田谷区北沢2-11-8 ペルモビル3F
TEL 03-3414-0019

<空席情報>
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  チケット


料金]前売3,000円/当日3,200円/ペアチケット5,000円(前売・予約のみ)

    ★日時指定・全席自由
    ★開場は開演の40分前
    ★当日券は開演50分前から発売
    ★前売開始 2月10日(月)
[予約・お問い合わせ]劇団制作 TEL/FAX (3316)9030

 [作・演出] 関根信一
   [出演] 石関 準・小林高朗・三枝 黎・桜澤 凛・関根信一・早瀬知之
        ますだいっこう・増田 馨・森川佳紀・吉岡亮夫
   [照明] 鬼いつみ松依 
   [音響] 樋口亜弓
   [衣装] 石関 準 
 [宣伝美術] HIROYUKI・柳瀬浩史
 [写真撮影] 山口規子 
[ビデオ撮影] 秋本徹也
 [舞台監督] 笹原千寿
   [制作] 高市梅莟・荒 俊樹
   [協力] 野口聖員・水月アキラ・渕谷浩之・井上健一・細川陽規
        宇田誠之・内田美佳・弦本 淳・山縣真矢

 ゲイの探偵?

関根信一  

あれは、第1回の札幌レインボーマーチだったから(当時は「レズ・ビ・ゲイ・プライドマーチin 札幌」って言ってたね)今から7年前のこと。仲のいいゲイやレズビアンの友達と一緒に札幌に向かう飛行機の中、僕たちは「これって『札幌パレード殺人事件』なんてドラマになりそうじゃない?」なんて話をしてました。「そうそう、ドラァグ・クィーン探偵が活躍するの。“犯人はアンタよっ!”なんて決めつけたりして」。そんな話で盛り上がってしまうくらい、その時の札幌は、たくさんのゲイやレズビアンが、日本中から集まってたんですよ。もちろん「殺人事件」は起きなかったんだけど(!)、僕は、これってドラマのシチュエーションとしてとってもおもしろいんじゃないかと思ったんでした。だって、なんだかアガサ・クリスティが書いてそうな話じゃない?(絶対に書いてないけど)

TVの『土曜ワイド劇場』や『火曜サスペンス劇場』は、つっこみどころ満載のイカしたドラマです。市原悦子の『家政婦は見た!』をはじめ、とっても濃ゆいキャラクターが「そこまでやるか?」ってくらい登場してくる。たとえば、中村玉緒の『おばはん刑事』、片平なぎさの『変装婦警』、室井滋の『温泉仲居探偵』、浜木綿子の『尼さん探偵』。他にも、天童よしみは『歌姫探偵』を、森公美子は『大家族デカ』なんてのをやってる。ひどいよね? 僕は、「ああ、またか」と思いながら、そんな「何でもあり」なノリが大好きで、ちょくちょく見てしまっているんでした。

でも、こうまで何でもありなのに、まだ登場してないキャラクターがある。それは「ゲイの探偵」ってやつだ。海外のミステリーでは、この手の話はたくさんあるんだけどね。たとえば、ジョゼフ・ハンセンのゲイの保険調査員ブランド・ステッター シリーズ、マイケル・ナーヴァのゲイの弁護士ヘンリー・リオス シリーズに、ジョン・モーガン・ウィルソンのゲイの新聞記者ベンジャミン・ジャスティス シリーズ 。そこでは、現代のアメリカのゲイが向き合わざるを得ない様々な問題が、ミステリー、もしくはハードボイルドという切り口で、とてもおもしろく描かれている。でも、日本には、僕の知る限り、そういったお話は見あたらない(僕が知らないだけだったらごめんなさい)。なので、やってみることにしました。というわけで、今回は、ミステリーorハードボイルドです。ただし、『火曜サスペンス』『土曜ワイド』ノリでね!

ゲイ・ビデオの制作にまつわる事件を、ゲイの探偵(もちろん本業は別にある「巻き込まれ型」ね)が右往左往しながら解決していきます。タイトルの「Skip」というのは、謎が転々と散らばっているかんじ、もしくは、ビデオの早送りをイメージしてみました。ひとクセもふたクセもある濃い面々が出演してくれることになったので、「誰が犯人でもおかしくない」、そんな芝居になりそうです。『火サス』『土ワイ』のパロディですが、TVじゃないので「温泉」は出てきません(たぶん)。

みなさんのご来場をお待ちしています。


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