「ひまわり」稽古日記
関根信一

7月前半

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 2001年7月8日(日)
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 今日は顔合わせ。
 お姉さんの結婚式でイギリスに行ってるいわいわをのぞく劇団員と客演の役者陣に高円寺に集まってもらった。
 客演陣は、おなじみのますだいっこうさんに、「ひまわり」初演以来の入山嬢(いりーな)、それに「絶対王様」の郡司くん、それにスクエアダンスのグループEdo8の歌川泰司くん。郡司くんは、8月の紀伊國屋ホールでの公演「謎の高橋」の稽古中だ。
 いりーなは、ここに来るのが2年ぶり。
 電話の誘導で「2階の突き当たり」と言ったらば、階段からフロアに入るドアを部屋のドアを間違えたんだって。
 階段の電灯のスイッチを玄関のチャイムだと思いこんで、スイッチを押したらば、階段が真っ暗になったそうな。なにやってんの?
 久しぶりの全員集合で部屋はいっぱいなかんじ。
 としくんも久しぶりに来てくれた。
 「今日も仕事だったの?」と聞いたらば「終わってから行きます」だって。
 お役所って大変ね。
 制作の高市から、いろんな話があった後、僕からご挨拶。
 今回は、再演だけども、あんまり「なぞる」のはやめようとか、楽しんでやりにげできればいいねとか、そんな話をだらだらと。
 終わってから、酒部活動。
 「路上飲みがしたい」といういっこうちゃんと郡司くんとコンビニでビールをゲット。
 歌川くんも一緒に、結局、高円寺南口ロータリー噴水前で飲んでしまう。
 こないだの稽古場発表会のことやら何やらを楽しくね。
 十一時過ぎ頃(たぶん)におひらき。
 歌ちゃんと僕は歌ちゃんの車で新宿へ。
 タックスノットで二次会(?)。
 今月から、ふちやひろゆきくんが劇団員になりました。
 通称はふっちー。
 よろしくお願いします。
 

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 7月10日(火)

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 今日は稽古はないんだけども、フライヤーの折り込みに行った。
 風琴工房の「Sol Plastic」という舞台。会場はシアターV赤坂。
 まみーと二人で出かける。
 赤坂の駅を降りたものの、場所がわからなくてしばらくうろうろ。
 どうやら行き過ぎたみたいだったので、「ちょっと戻ろうか」とまみーに声を掛けて歩き出したら、「はなまるボックス!」とまみーが叫んでいる。
 「何よ?」と振り返ったら、まみーが指さすコンビニからTBS「花まるマーケット」でおなじみの斎藤アナ(!)が出てくるところだった。
 じろじろ見るのはさすがに申し訳ないので、見て見ぬ振りをしながら、こそこそ歩く。
 「テレビで見るより太ってない?」「普通テレビって太って映るっていうけどね」「それにしてもあのお腹すごくない?」
 たしかにTBSはすぐ近く。三時のおやつでも買いにいらしたのかしら?
 折り込みはさくさくと済んで、二人でスタバでお疲れのコーヒーを。
 その後、まみーは銀座に買い物に、僕は浅草の「大道芸フェスティバル」に向かう。
 「オープニング・ナイト」に出演してくれた若林正さんは「浅草雑芸団」という大道芸のグループをやっていて、毎年、この時期の「ほおずき市」にあわせて「木馬亭」で発表会をやってる。
 「浅草雑芸団」の面々は僕が十代の頃、ワカさんと一緒に芝居をしてたときの芝居仲間だった人達。
 懐かしい人達に会って、挨拶してきた。
 演目は「ガマの油売り」「アメ売りの口上」「大黒舞」「手品」「南京玉すだれ」などなど超もりだくさん。
 ゲスト出演、ちんどんの「菊乃家社中」は、むかし、なるみがいたこともあるちんどんの老舗なんだけど、さすがの貫禄だった。
 芸歴74年の菊乃家〆丸師匠がむちゃくちゃいなせでかっこよかった。
 江戸前な口上のキレのよさは、若いもんにはまねできないってかんじ。
 「レッドスネークカモン!」の「東京コミックショー」伝授の「人形“珍”浄瑠璃 〜酒屋の段〜」は、人形浄瑠璃の人形を二人羽織で演じるというもの。いかつい顔のワカさんが、島田のかつらをかぶって二人羽織の前をやってるんだけど、爆笑ものだったね。
 それから、「ひとり“偽”太夫 〜七匹の仔山羊〜」もおかしかった。
 ほんとに久しぶりに会った、金子ザンさんが演じるところの、この演し物は、童話「オオカミと七匹の子ヤギ」を無理矢理「浄瑠璃」で語ってしまう。昨日、食べられちゃうところまでやったんで、今日は母ヤギが帰ってくるところからという「続き物」。
 子ヤギがみんなオオカミに食べられてしまったと気付いた時の母ヤギの驚きの声が、まるで歌舞伎の「しぇーっ!」だったりして(わかる?)、超イカす!
 浄瑠璃の「息」を見事に盗んだ、ぬけぬけとした、テンションの高い芸はそれは見事でした。拍手。
 終演後、帰り道、浅草寺境内のほおずき市を歩きながら、つくづく「こういう縁日やお祭りって一人で来るもんじゃないな」と思ったんでした。
 やっぱ、誰かとおしゃべりしながら歩きたいじゃない!!
 ということで、来年は誰か一緒に行ける人を募集します。
 浅草寺のほおずき市は、俗に「四万六千日(しまんろくせんにち)」と言って、この日にお参りすると46000日お参りしたのと同じだけの御利益があるそうです。46000日って、大体120年くらいだから、すごいよ。って、むちゃくちゃ、「それどうよ?」ってかんじだけども。
 帰りは新宿に出て、「ラピス」でヒロシさんとおしゃべり。
 ヒロシさんは、昔、浅草の遊園地「はなやしき」でバイトしてたことがあるそうで、おかしな話をいっぱい聞かせてもらった。
 あまりの怖さにお化け屋敷でゲロ吐いた人がいたとか。
 もっと知りたい人は、直接ヒロシさんに聞いてみてね。
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 あ、初日まで、あと50日!
 

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 7月11日(水)

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 「ひまわり」に向けた最初の稽古。
 三軒茶屋の駅で、フライングステージの稽古は全くはじめての歌ちゃんと待ち合わせ、一緒に歩く。
 しばらくぶりの稽古場にみんなが集まってくる。
 なかなか来ないいりーなが心配になって、早瀬くんが電話をかけたら、「案の定」道に迷ってた。またか!ってかんじ。
 遅くなると連絡があったまっすーがやってきて、なんとなく始めてみる。
 今日の顔ぶれは、まみー、まっすー、はやせくん、ふっちー、いっこうちゃん、いりーな、うたちゃん、それに僕の計8人。
 ストレッチと筋トレをやってから、久しぶりの普段のトレーニング。
 拍手を回したり、しりとりをしたり、部屋をむら無く歩いたり。それからいろんなゲーム。
 今日の稽古場は、大声を出せないところなので、発声練習関係はいっさいなし。なので、そんなメニューにしてみた。
 久しぶりに一緒に動くいりーなが、「前よりもちょっと背筋が弱いんじゃない?」とか、「うたちゃんは結構からだが固いんだね」とか、いろんな発見があって楽しい。
 別に全然悪いことじゃなくって、そんなことをみんなで共有できるってことがいいんだよね。ちょっと固い言い方だね。そんなことをみんなの前でけろけろと話せたりする関係になれるといいんだ。うん、そういうこと。
 椅子に座っての鬼ごっこ(空いた椅子をねらって鬼が来るんだけど、みんなで一致団結して、鬼がその椅子に座れないようにするゲーム)は、最初は「ちょっと軽くやってみようか?」ってかんじだったんだけど、いつのまにか、みんな真剣になってしまって、かなり汗をかいた。
 最後は、これまた久しぶりの「お話聞かせて」。今日は「一寸法師」と「ごんぎつね」。
 「うたちゃん・まみー・いっこうちゃん・ふっちー」チームが「一寸法師」、「いりーな・まっすー・はやせくん・せきね」チームが「ごんぎつね」。
 両チームとも、明らかにちゃんとした話を知ってなくて、イカす混乱ぶりがおかしい。
 なんだかんだと遊びながら、今回のチームがだんだんできていくといいと思う。
 というわけで、今日は、台本にはノータッチ。
 土曜の稽古では、通して読んでみようと思う(しない約束をした「ここで初めてお知らせ」じゃなくて、稽古場でちゃんと話したよ、ほんと)。
 もちろん、遊びもいっぱいね。
 帰りは、いっこうちゃんと二人で、「酒部」活動。三軒茶屋路上飲みを展開。
 いっこうちゃんは、今日の稽古場は去年のgaku-GAY-kaiの練習以来。
 「なんかいろいろ変わってる気がするわ」って言ってた。
 そうだね。商店街の景色もあちこち変わってる。
 2年ぶりの「ひまわり」はどう変わってくんだろうね。
 ともあれ、それでもやっぱり夏のビールはおいしい。
 僕は「カロリーハーフ」かなんかを飲んじゃって、「飲むなら飲むな」ってかんじ(意味不明)。
 初日まで、あと49日!

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 7月12日(木)

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 今日は、朝霞の倉庫にある劇団の荷物を引き取りに行った。
 「ライトマジック」さんという照明屋さんの倉庫の一隅を格安で借りて、劇団のいろんなもの、パンチカーペットやらパネルやら工具箱やらを置かせてもらってたんだけど、今度「ライトマジック」さんがお引っ越しをするというので、荷物をそっくり引き上げてくることになった次第。
 早瀬くんと新宿のレンタカー屋さんで待ち合わせをして出発。
 一緒に住んでるさくらくんとお友達がゴールデンレトリバーのナッシュくんを連れて散歩してるところに出っくわす。
 ナッシュくんは生後4ヶ月のむちゃくちゃかわいいヤツなんだけど、かなりのいたずら小僧らしい。
 朝霞への道はきれいに空いてて、早瀬君の運転する車は明治通りも川越街道もさくさく走ってく。
 途中、「お世話になりました」のご挨拶の菓子折を買いに、板橋のサティに寄る。
 なんかすごいのね。でっかくてびっくり。映画館てんこもりだし。
 朝霞のライトマジックさんへはお昼前に到着。
 「さあ、積み込まなくちゃ!」と暑さにややぐったりしつつ車を降りたら、ライトマジックさんで引っ越し要員を何人も手配してくれていて、どんどこ手伝ってもらえてしまった。
 「これはいらない」という「美女と野獣」で使ったパネルや、OFF・OFFシアター用にカットした半間幅のパンチは全部処分してくれるようお願いする。
 一間幅のパンチに工具箱、それに「Love Song」で使ったパイプ椅子なんかだけをさくっと積んでもう出発。
 その間約10分。
 大助かりでした。ありがとう×∞!
 この朝霞のライトマジックさんの倉庫にはこれまで何回来たんだろう。
 初めの頃は、とにかく道に迷って、たどりつくまでがマジでひやひやものだった。
 ようやく慣れたと思ったら、帰り道の近道を一本間違えて、のぐの運転する車で、道がないみたいな真っ暗な河川敷を蒼くなりながら走ったりした。
 仕込みのときのピックアップではセリフを入れたりしながら、返しのときには、公演のアンケートを全部「朗読」する車中になった。
 もうこの道を通ることはないのねと、ちょっと感慨深い。
 帰りの道も渋滞に巻き込まれずに次の目的地、新宿の「セツ・モード・セミナー」へ向かう。
 「オープニング・ナイト」と「ひまわり」の舞台に登場する椅子は、こちらから拝借したものだ。
 古い木でできた革張りの背もたれのついた椅子。革の色はくすんだ色味の橙と緑。黒く塗られた木の部分には、長年授業で使われた絵の具があちこちにとんでる。その汚れ具合が実にいいかんじ。
 「オープニング・ナイト」の初演の「古びた劇場」というイメージを、この椅子たちは見事な存在感で示してくれた。他には何もない舞台で。
 ただの「椅子」というだけでなく、そこにかつて座っていた誰か、この劇場で活躍していた懐かしの名優たちの年老いた背中までもイメージさせるようなそんな存在感。
 「ひまわり」の何もない空間で「下町のひなびた美容室」を作り出してくれたのもこの椅子だ。美容室にありがちな「美容椅子(?)」を出すのはどうにもいやで、かといって、パイプ椅子じゃ絶対に違うから(あ、逆に「Nude」と「Love Song」はパイプ椅子じゃないといけないの、絶対に)。
 そこで今回の再演でもお世話になることにした。
 まみーがここの生徒だってご縁で、むちゃくちゃお世話になってる。
 「オープニング・ナイト」「ひまわり」初演のときには、まだお元気だった長沢節先生は今はもういらっしゃらない。
 何度かお会いしただけだけども、ひょうひょうとした物言いで、細身のパンツをいつもはきこなし、背筋のまっすぐな凛としたかんじは、年齢を感じさせないかっこよさだった。
 おこがましい言い方だけども、今、会うことができて、ほんとに嬉しかった人でした。そんなゆかりの椅子を今回も快く貸していただいた。ありがとうございます。
 教室から十客の椅子をおろしておいてくれたまみーと落ちあい、三人で高円寺へ。
 公演までの間、荷物は全部、事務所というか、この部屋においとかないといけない。
 パンチカーペットの大半はベランダへ、残りのパンチと工具箱は僕の寝てる部屋の隅。
 かなりものすごいことになった。
 どこかに新しい倉庫を探した方がいいのかな?
 公演ごとにパンチを買って捨てた方が絶対に安上がりだろうと思う。
 でも、とりあえず、今あるこれはどうしよう?
 昔は、公演が終わって、バラシが済むと、ゴミは劇場に預けてだいじょぶだったもんなんだけど、この頃は「持ち帰り」がどこの小屋でも原則だ。
 制作の高市氏と相談だね。
 今晩はこの部屋一杯のパンチカーペットと一緒に過ごす初めての夜。うふ。
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 初日まで、あと48日!

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 7月14日(土)

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 台本を通して読んでみる。
 うちの稽古は、新作の場合、いつも「できたところ」から稽古をするので、初めから終わりまで通して読むことは、ほとんどない。
 たまに再演の舞台があると、読んでみたりするんだけど、大体、途中でへばってしまう。特に僕が。
 少しずつ稽古はできても、久し振りに一気に読むと、とんでもないセリフの量でほとんどギブアップ状態になる。
 「オープニング・ナイト」「美女と野獣」の再演のときも、ほとんど改訂しないで最初の稽古で読んだんだけど、「ええ、こんなに大変なの?」とびっくりした。ぐったりした。しゃべりすぎ。
 初演の時は、平気でやってたんだから不思議だね。
 こういうの火事場のバカ力っていうの? あんまりいいたとえじゃないけど、こんな大変な台本を、りっぱに立ち上げてたみんなは、ほんとにすごかったんだと、改めて思ってしまう。「ありがとうね」ともう一度言いたくなってくる。
 今日は、郡司くんのかわりに新人の渕谷くん=ふっちーに石井くんの役をやってもらった。
 石井くんの役はほとんど出ずっぱりで、全部の場面で例外なく僕とからむので、セリフの量も多い大変な役だ。「ドラァグクィーン」や「ゲイ」といったものを「外側」から見ていく、ポジション的にも重要な役。
 このあいだの稽古の時に「よろしくね」と頼んでおいたので、どんなふうに読んでくれるか楽しみだった。
 他には、仕事で来れなくなった水月アキラ役をうたちゃんに急遽お願いした。
 歌ちゃんは、今日がほんとに初めての読み。どんな芝居をする人かというのも、実は僕は初めて知ることになる。なのに、2役。正確には、3役プラス4役で7役。今書いていて、すっごい申し訳ない気持ちになった。ごめんなさい。でも、他にあの役がやれる人はいなかったの、出番の関係でね。
 各自ストレッチをして、なんだかんだとおしゃべりして、みんな集まったところで、軽くウォーミングアップのしりとりなんかをしてみる。
 発声練習をしてみるよりも、ちゃんとやりとりになるかどうかってことの方が、心配だったので。
 椅子に座って輪になって「じゃあ」と言って読み始める。
 今日は青山吉良さんが遊びに来てくれて、ずっと聞いていてくれる。
 当たり前なんだけど、誰かしらずっと聞いている人がいるのといないのとでは、微妙に芝居の肌合いが変わってくる。
 さあ、初めての読み合わせ!
 約1時間30分かけて読み終わる。
 「役作りしようとか、うまくやろうとか、何か見つけようとか、しようとしないでいいから。ただ、読んでみて、何か気が付くことがあればそれでいいから」とだけ言って、読んでみたんだけど、いや、いろんな発見があった。
 初演のときは、ほんとに勢いで作ってしまったものを、もう一度、再現しようとするのは、実はむちゃくちゃ大変なことなんだと気付く。
 だから、なぞろうとするのはやめて、一から作り直すつもりになった方がいいみたいだ。
 特に、劇中劇「ゲイはつらいのよ」の部分は、なんて高いテンションでみんなが芝居してたんだろうと今更ながら気が付く。ほとんどばかばかしいようなお話しをなんて真剣にやってたんだろう。
 そのへんはやっぱり読みだけでは成り立ちにくいみたいだ。
 まあ、今日は成り立ってなくて全然いいんだけども。
 せっぱ詰まった稽古場で、生まれるものって、すごいんだなと思ったんでした。いや、ほんと。
 代役のふっちーは、思ってたよりも、ずっとずっとちゃんとやってくれて、びっくりした。
 もっとぞんざいな「今風」な脱力系の芝居をするかと思ってたら(ごめん)、ポイントポイントをきちんとおさえた、体温の高い、気持ちのいい芝居をしてくれた。
 僕は、みんなの様子をみながら、とりあえず読むだけのつもりだったんだけど、後半では、結構、マジになってしまった。
 この間、父の一周忌のために実家に帰ったりとかってことが、芝居にどんどんシンクロしてったせいもあるんだけどね。
 これからの稽古の予定は、まず、みんなのチームワークをつくるために、ゲイナイトの場面のやりとりが成り立つように作っていって、それから劇中劇、最後に後半の流れを作っていこうと思うと、みんなに話した。
 初めて芝居を見せて(聞かせて)もらった歌ちゃんには、「そんなにひと言ひと言に思いをこめなくてもいいよ」と話す。でも、いいかんじになりそうだ。
 僕と歌ちゃん二人きりの保健所の場面は、去年のなるみを相手にしてたのとは全然違うものになっていきそうだ。この場面こそ、一から作り直していく。歌ちゃんにも、そのつもりでいてねと話す。
 一回読んだところで、今日の稽古は、さくっと終わって、「酒部」はおなじみの「ぱちもん養老の瀧」へ移動。
 今日の顔ぶれは、青山さん、いっこうちゃん、歌ちゃんに、僕。
 すっかり顔なじみになったおかみさんに挨拶して、「真鯛のカブト焼き」なんかをサカナに生ビール。
 さあ、稽古の始まりってかんじだ。
 初日まで、あと46日!

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